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免疫細胞のフラックス分布の推定

マクロファージや好中球などの免疫細胞は、エネルギーや生体分子を生合成することに加えて、免疫機能を実行するためにその代謝が特異的であることが知られている。例えば、好中球ではNADPHオキシダーゼによってROSを発生させ免疫応答を行う。このように、免疫細胞はそれぞれの免疫応答を支持する代謝を行っている

さらに近年外敵だけではなく、その代謝が免疫細胞の分化や機能の獲得に寄与している可能性が示唆されてきた。そこで免疫細胞への分化能を持つ細胞に対して、代謝フラックス分布を定量的に推定できる13C代謝フラックス解析を実施することで代謝による免疫細胞の制御機構の解明に寄与する知見が得られると考えられる。

そこで本研究では、顆粒球、単球/マクロファージに分化する血球細胞株を用いて、その分化前や免疫応答時の細胞に対して13C代謝フラックス解析を実施することにより、代謝がどのように分化や免疫機能獲得を調節しているのかを明らかにすることを目的とする。

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